書籍紹介『孤独という病』池田清彦 (宝島社)

 

現代病の一つである「孤独」をテーマにした本を読ませて頂きましたのでご紹介させていただきます。

それではよろしくお願いします。

 

『孤独という病』池田清彦 (宝島社)

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◆本書の内容

『孤独という病』

以下、Amazon紹介文


いま、日本人の約4割がなんらかの形で孤独を感じているという。

心身の健康リスクをもたらし、テロや無差別殺傷の引き金にもなるといわれる“現代の伝染病”が、私たちに不安や寂しさを抱かせる理由とは?

「孤独の起源」を読み解くヒントは、人類の祖先が狩猟採集を行っていた時代の生活様式にあった。
現代を生きる我々は「ひとりぼっちを回避することによって生き延びた人びと」の末裔(まつえい)なのである――。

他生物との比較を交え、気鋭の生物学者が解き明かす、知られざる孤独の正体と処方箋!


 

上記のAmazon紹介文を読むとなにやら難しそう本に思えますが・・・

内容は実にシンプルで、「人間にとって孤独とは」「生物にとって孤独とは」「日本人にとって孤独とは」と話は進み、最後は「孤独に対してどう向き合うか」について述べられております。

私のような一般人にとっては、正直、152ページ目以降の「第4章:孤独の買い慣らし方」だけをしっかり読めばいいのではないかと思いました。

結局知りたいことは、孤独という現代病にどう立ち向かっていけば良いかが知れれば良いだけなのでね。

 

誰かがつくり出した「(生きる・働く・人のためにつくす)意味などといういう幻想に惑わされず、自分のために一番心地よい行動をする。これこそが、結局は根本的な孤独の対策である。

本書を読んで、あらためて私もそう感じました。

 

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学びメモ(名言)

  • 孤独の何が悪いかかというと、脳に新しい刺激が入らなくなり、脳が凝り固まってしまうこと。こうなると、ドーパミンなど脳の快感物質が出なくなり、何をみても興味が沸かなくなる。楽しいとか悲しいという感情も乏しくなる。そうならないためにも、ある程度の悩みやストレスは必要で、そこから達成感も得ることができる。
  • 精神的な孤独というのは主観的なもので、他人からは判断できない。本人の承認欲求が満たされているかどうかが大きく関わっている。SNSで数千の人に「いいね」がもらえないと満足できない人もいれば、大切な人から認められるだけでじゅうぶんな人もいる。
  • 孤独に強い(耐性がある)人か弱い人かは、8歳前後である程度まで形づけられる脳の仕組みと関係がある。また、男性の方が、女性よりも孤独に弱い。
  • 孤独に弱い人の対処法としては、承認欲求を満たしてあげることが最も効果的。ごくわずかでいいので自分の理解者がいるだけで孤独は乗り越えられる。ポジティブな努力を忘れない。
  • ポジティブな努力を放棄した孤独な人は、ネットやSNSで他人を誹謗中傷するような行動に走ってしまう。匿名の誹謗中傷は、お金が儲かるわけでもなく、結局は自己嫌悪に陥って余計に孤独感が深まることになる。
  • 他人と比べるほどに孤独を感じやすくなる。どこの誰がいかなる場所でどんな思いを抱えて生きているかなんてことは実際にはわからない。自分より恵まれていそうな他人と自分を比べて勝手に劣等感に悩まされるのはナンセンス。
  • 自然との対話で心が癒される。自然豊かなところに身を置いて、山、海、川、森林、動物などを眺めて、自然が自分に語りかけてくるような錯覚に陥ることができれば、飽きることもなく、人と会わなくても全然孤独に思わなくなる。
  • テレビのスイッチを切って読書をしよう。実際に読書が趣味という人は、孤独を感じにくい。小説ならその物語の世界に没頭できるし、政治経済などを読めば、いろいろと自分の頭の中で考える「脳内コミュニケーション」ができる。それに対して、テレビは一方的な情報の押し付けであり、コミュニケーションにはならない。
  • ペットを飼う(従順な犬がおすすめ)のもおすすめだが、ペットが亡くなったショックから仕事を休むひともおり、ある程度の覚悟は必要。
  • 「社会の役に立たなくていい」というマインドをもち、「自分の人生を楽しく生きる」ことを心がける。「人生の意味」などない。何かで失敗したり挫折しても、別に殺されるわけではない。ネコのように、自分の思うがままに生きる。

 

「職場の孤独」という伝染病 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文

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