書籍紹介:お金は金を生む卵である「いま君に伝えたいお金の話」村上世彰(幻冬舎)
「子供はお金のことなんて考えなくていい」
・・・お金に関するこの謝った考え方が日本の一般的な考え方。
今回ご紹介する本は、お金に関するその謝った「正しさ」を学べる本です。
お金は一人でポツンといるのが嫌いです。
一人が二人、二人が三人になると……
一気にドドッ、ドドドドドッと集まってきます。
お金を増やすプロ中のプロが初公開ーー
お金で苦労しない人生を送る方法。
誰よりもお金に詳しい著者が、15歳に向けて書いたお金の本。生きるために貯金はどのくらい必要? 投資は、いつから、何を始めればいい? 仮想通貨はこれからどうなっていく? お金を増やす秘訣はある? 先行きが不透明な人生100年時代に、どんなふうにお金と付き合えばいいかを易しく伝えます。
(アマゾンより引用)
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<本書のポイント>
- お金は便利な道具である
- 値段に騙されるな!
- お金を手にする方法
- お金はお金を生む卵
- お金と向き合うための覚悟
(1)お金は便利な道具である
お金には3つの機能がある。
- 何かと交換できる
- 価値をはかることができる
- 貯めることができる
お金そのものは、悪いものでもいいものでもない。
お金は幸せに生きるための道具で、なくてはならないもの。
お金が原因で問題が起きるとしたら、お金に問題があるのではなく、お金を扱う人や扱い方に問題がある。
(2)値段に騙されるな!
物の値段が必ずしも質の高さだけで決まるわけではない。
例:やせっぽちでおいしくないサンマは高く、丸々と太ったサンマは安い(需要と供給の関係が重要)
お金は幸せに生きるための道具
限られたお金のなかで、自分がやりたいと思うこと、「幸せ」と思うことにいかに多くのお金を回すことができるかを考え、無駄遣いをいかに減らすかが大きなポイント。
お金とうまく付き合うためには、日々の暮らしのなかで、その金額が自分にとって意味と価値があるかどうかの判断が必要。
(3)お金を手にする方法
- 好きなことを仕事にして稼ぐ
- 「好き」が人のためになっているか
- なんでもいいから夢中になってみよう
- 好きなことのために仕事をするという選択
- 夢を追いかけるときこそお金が大事
- 難しい経済用語がでてきては、スマホ片手に読みを調べる必要なし
- 仕事を通じて生きる意味や目的を見つけることは大切
(4)お金はお金を生む卵
- お金は稼いで貯めて、回して増やす。増えたらまた回す。
- 稼ぎの2割は貯めて、投資で回す
- 投資では、期待値を重視する
例)100円で買った株が3倍になる可能性が10%、0.5倍になる可能性が90%の場合、期待値は 3*10%+0.5*90%=0・75となる。
期待値の基本は1であり、それを下回るため、期待値が低い株となる。
- お金で失敗する人の多くは、損切りが下手
- 期待値の考え方は人生のほぼすべてに応用できる
*本書では、期待値をあげるための訓練ゲームを本書内で紹介されてます。
(5)お金と向き合うための覚悟
- 借りるのは簡単。返済は想像よりも大変。教育ローン(奨学金)で毎年3000人以上が破産
- 一番大切なことは、自分の心が豊かになるお金の使い方をすること
- 大人になって社会へ出る前に、一生懸命考え、挑戦し、いろいろな経験を積む
- お金でない基準をしっかりと自分のなかで持ち続けることが、お金に振り回せれず、上手に付き合っていく一番の秘訣
本書は著名な投資家である村上さんが、子供たちに向けて、理解しやすい言葉で、わかりやすく丁寧な言葉づかいでお金について説明されており、金融知識がない方でもついつい読みふけてしまうほど楽しく学べる本になっております。
子供向けに書かれた本ですが、投資に無知な方にもぜひ読んでもらいたい本です。
もちろん、お子さんがいる方は、ぜひともお子さんに読ませてあげてほしいですね。
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