書籍紹介『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』前野 ウルド 浩太郎 (光文社)

 

以前から気になっていたバッタ博士の著書を読ませて頂きましたのでご紹介させていただきます。

それではよろしくお願いします。

 

『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』前野 ウルド 浩太郎 (光文社)

ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ

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◆本書の内容

『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』

ファーブルのような昆虫学者になるため、世界をバッタの害から救うため、アフリカに向かった若きハカセの冒険物語です。

単身でモーリタニアのサハラ砂漠に乗り込み、バッタと大人の事情を相手に繰り広げた死闘の日々を綴った一冊となっています。

なお本書は、大人向けの書籍をもとに、小学校3年生以上で習う漢字には、すべてふりがなをふっており、さらに、難しい言葉は著者の分身のバ太郎がわかりやすく説明を追記しております。文字も大きく大人にも読みやすい一冊となっております。

本書の構成


  1. サハラに青春を賭ける
  2. アフリカに染まる
  3. 旅立ちを前に
  4. 裏切りの大干ばつ
  5. 聖地でのあがき
  6. 地雷の海を超えて
  7. 彷徨える博士
  8. 「神の罰」に挑む
  9. 我、サハラに死せず

 

391ページもある読み物ですが、仕事の合間をみつけては読み進め、4日で読み終えることができました。

というのも、内容がおもしろすぎて(笑)

バッタというと日本でもすっかりみかけなくなった昆虫ですが、コロナ禍でアラブ・インド周辺にサバクトビバッタが大発生して農作物に被害を与えているニュースも話題になったように、海外では被害は深刻なものなのです。

 

著者が立ち向かうサバクトビバッタは、2種類の性質を持ち合わせており、普段見かける緑色や茶色のおとなしいバッタは孤独相(こどくそう)として単体で行動しているが、仲間が増え密集状態になると群生相(ぐんせいそう)という凶暴なモード(一日100km近く移動し、繁殖を繰り返し、空を覆うほどの大群になり、あらゆる植物を食い尽くす)になり、すべての個体が黄色と黒のまだら模様になるそうです。

 

本書では、サバクトビバッタとの格闘生活はもちろんのこと、モーリタニア現地での生活の様子、個性豊かなドライバーティジャニの語やババ所長との絆などをドラマをみているかのようにワクワクしながら読み進めることができる一冊になっており、大人はもちろんのこと、ぜひお子さんにおすすめしたい一冊となっています。

 

最後に「学びメモ」として一部ご紹介しますが、それ以外でもまだまだたくさんの学びを得られる一冊となっておりますので、興味持たれた方は、ぜひ一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

これはおすすめ!

 

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学びメモ

  • マーチング:群生相が一斉に同じ方向に向かって行進する行動。
  • イスラム圏では左手は「不浄の手」であり、左手で食べ物をつまんで食べてはいけないし、握手を求めてはいけない。トイレ時は左手を使う。
  • ゴミムシダマシ:砂漠を代表する昆虫(ツノなしのカブトムシの外観)で、水の飲み方がユニーク。霧が立ちこめる日に、お尻をあげて前傾姿勢をとり、体にまとわりついた水分が前方の口にしたたり落ちてくる。その水を飲む。
  • モーリタニアでは、ふくよかなほうが女性はモテる。そのため、少女時代から強制的に太らせる伝統的な風習がある。(これは「ガバージュ」と呼ばれる。)ただし、現在は健康によくないからやめるように政府が呼びかけている。
  • 日本ではファーブルのことは有名だが、母国のフランスでは、驚くほど知名度が低く、昆虫の研究者でも10人に1人ぐらいしか知らない。
  • サッファ:砂漠の中で塩と水がたまっている湖(塩だまり)のこと。昼は見た目に水がないように見えるが、夜になると水が地面から染み出てきて、車で移動するのは危険なエリア。
  • ババ所長の言葉より。「つらいときは自分よりも恵まれている人を見るな。みじめな思いをするだけだ。つらいときこそ自分よりも恵まれていない人を見て、自分がいかに恵まれているかに感謝する。嫉妬は人を狂わす。変温動物のバッタは、5℃ぐらいまで冷え込む朝方は活発に動くことができず、飛んで逃げることができない。そのため、夜のうちに大きめの植物のできるだけ高いところを寝床に選ぶ。
  • なぜ干ばつの後の大雨がバッタの大発生を引き起こすのか。干ばつによってバッタもろとも天敵も死滅する。一部のバッタはアフリカ全土に散らばり生き残る。翌年、大雨が降ると緑が芽生えるが、そこにいち早くたどりつける生物が、長距離移動できるサバクトビバッタである。そのため、天敵がいない中で、短期間に個体数が爆発的に増加する。
  • 西アフリカ地域の防除費用は、普段は3億円程度だが、バッタが大発生してから対応した場合は570億円に跳ね上がる。

 

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