書籍紹介『老人入門 (ワニブックス)』 和田秀樹
目次
精神科医である和田秀樹さんの老いに関する書籍を読ませていただきましたので、ご紹介します。
それではよろしくお願いします。
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◆老いを楽しみたい人が理解しておくべき知識
最近、書店にやたらと平積みされている老化に関する本たち。
よくみると・・・そのほとんどが和田秀樹さんの本ばかり。
そこまで関心を集めている「老い」について、まだ若いうちに学べることはないかということで、1冊選んで読ませていただきました。
本書は、老いへの心構えを学ぶ本なので、70代、80代の方というよりも、まだ現役で仕事をしている方向けの本です。
一部にはなりますが、本書で学んだことを順を追ってご紹介していきたいと思います。
前頭葉の萎縮は40代からはじまる。
意欲や高揚感が減衰していくのは、前頭葉という創造性に関する脳の一部が萎縮することが原因である可能性が高い。前頭葉の機能低下を防ぐには、はじめての体験や、ワクワクするような楽しいことをするのが好ましいそうです。
実際に私も、この「はじめての体験」を心がけるため、旅の目的地としては、はじめての場所に行く回数を増やすように心がけております。いつもの公園やショッピングセンターにお出かけするのも運動面では大事なことですが、日頃通らない道を使ったり、違うスーパーにおでかけしたりしたりするのも効果が出るかもしれませんね。
飲まなくてもいい薬は飲まない。
年を重ねれば、病院のお世話になる機会も増え、嫌でも薬の量は増えてくるそうです。
確かに私の両親もたくさんの薬を飲んでますね・・・。
いくつもの病院に掛け持ちしていると、薬の症状・効果でダブる成分が出てくる可能性もあるため、薬局も1つに統一したりする必要もあるとのこと。
薬を飲むことで数値は正常値に近づけても、元気や気力がなくなったり、食欲をなくしたりしてしまったら、元も子もないですから、ただ出される薬を飲むだけでなく、医師に自らの状況を伝え、相談を重ねることも大事とのこと。
70代がガンの治療と放置の目安
治療に専念して命を長らえたいのか、悔いのない人生をまっとうしたいのか、その判断は70代とのこと。
どんなにガンが正常に治療できたとしても、治療による体力低下し、人と疎遠になり、結果的に、脳卒中など他の病気にかかる原因になるかもしれませんしね。こればかりは悩みどころですね・・・。
要介護認定してもらうにも役所に申請しないと何もはじまらない。
介護保険料は自動的に天引きされますが、いざ介護保険制度を利用しようと思っても、自分や家族が役所に申請しないことには利用することができません。家族がいない場合は、各自治体にある「地域包括支援センター」に電話すれば、訪問してくれるそうなので、いざというときのために覚えておくことは必要ですね。
老いたら粗食ではいけない。
老いてくると、代謝が落ちるため、同じ栄養を摂っても効率が悪くなり、身体中に栄養が行き渡らなくなります。とはいえ、もちろん胃の機能も低下するため、若い頃のように摂取することもできません。
そのため、老いたら、質で補う必要があります。
本書では、年とともに特に不足しがちなタンパク質(主に、肉、魚、大豆)を多めにとることを推奨しております。
「老いたら質の良い食事を摂る」はなかなかできてないところかもしれませんので、私もいまからタンパク質をたくさん摂取するように心がけたいと思います。
と、いろいろ紹介してきましたが、本書には、上記の内容を含め、20講も紹介されておりますので、興味を持たれた方はぜひ一読してみてはいかがでしょうか?
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