書籍紹介:2022年問題とは?マンガで学ぶ「親が老いる前に読みたい 家族のおかね15の話」(ダイヤモンド社)
読みやすくて理解しやすい「親の介護に関するお金の本」があったらいいな!
が形になった本に出会って即購入。
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◆ざっくりとどんな内容が書かれているか?
一番売れてる月刊マネー誌「ダイヤモンドZAi」の大人気連載 「どこから来て どこへ行くのか日本国」から、特に人気の15テーマを厳選しています。
どのご家庭でも必ず含まれるであろう老後の問題、下記15テーマをマンガで紹介されています。
- 相続:親の死後の相続で「争族」を防ぐ方法
- シニア婚:甘いシニア婚の甘くない現実
- 成年後見制度:詐欺、怪しい勧誘・・・親の資産が危ない。でもこの制度にも罠が
- 介護:都心の高齢者施設が不足。公的支援を活用しないと親子関係もボロボロに
- 実家の片付け
- デジタル終活:スマホやパソコンを潰して死ねますか
- 免許返納
- 葬儀:相場がわかりにくい葬儀代はどう決まる
- お墓:建てる・継ぐ・しまう?
- 事故物件:ひそかに増えている事故物件の避ける方法
- 孤独死:タダでは死ねない 孤独死のその後の処理
- 負動産:親の住居は「負」動産。処分は早めの決断が大切
- 収入減:税と社会保障料の上昇で手取りが減。控除縮小・廃止で年金も減。
- ひきこもり:親とひきこもりの子のサバイバルプランとは
- ペット:犬や猫の生涯にかかるお金は・・・
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◆個人的にためになった内容
どのテーマもためになりましたが、特に衝撃を受けるほど影響を受けたのは「負動産」。
田舎の親が他界、子供は都会で家族と暮らしている場合、実家の住宅は放置状態。
ほっておけば、雑草が生えわたり泥棒に入られる危険があるだけでなく、実家の住宅と土地に対して、固定資産税や都市計画税などが毎月かかるんですよね。
本書では、親がなくなり、相続したお子さんが毎年14万5000円支払う話が例になってます。
更地にしたらいいと考えるかもしれませんが
実は更地は土地の軽減措置がなくなるため、毎年30万円と約2倍に税金は増えてしまうんです。
売りにだしても、人口減少で田舎の住宅の価値は下落の一方。
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2022年問題、知ってますか?
1991年3月に改正された生産緑地法(大都市圏の農地の宅地化を推進)の指定解除です。
これまで30年間、固定資産税は税率の安い農地扱いできた大都市圏の農地は、2022年から宅地並みの税金がかかるようになるんです。
当然、これを機会に農業をやめて土地を売却することが想定されるため、郊外の不動産価格はさらに下落をすることになるのです。
本書の例のご家族は、手放す決意をされてました。
お金の勉強をされている方ならわかりますが、住宅は資産ではなく、負債です。
賃貸じゃないから家賃を払う必要はありませんが、日本では価値は減る一方、自然災害などによる修繕費もかかるし、もちろん税金もかかり続けます。
子供に託したくても、都会で生活するお子さんにとってみれば、負の遺産(負動産)でしかないのです。
<感想>
相続など親の老後に関する本は、関心が高く書店にたくさん並べられていますが・・・理解しにくく難しい。
そういう意味では、本書に出会えて、あらためてことの重大さに気付かされたことには感謝。
今月、実家に帰省する予定ですので、これからの問題について、家族で話し合っていこうと強く思いました。
とてもおすすめな一冊。
これからも活用させていただきたいと思います。
でも本書で唯一気になったことは・・・収入源や税金増加など今後の危機については記載しているが、対処法に、株式などへの投資について、ほとんどといっていいほど書かれてないのはなぜだろう?
なので、株式投資などについてはまったく学べないので注意必要。
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