書籍紹介「世界100年カレンダー 少子高齢化する地球でこれから起きること」河合雅司 (朝日新書)
ベストセラーになった「未来の年表」シリーズの著者:河合雅司さんの新書ということで、即買いした本をご紹介。
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◆ざっくりとどんな内容が書かれているか?
21世紀もアフリカを中心に世界の人口は増加していく。人口増加に伴い食料問題・環境破壊・エネルギー問題などが懸念されているが、それ以上に深刻な問題が少子高齢化問題である。
少子高齢化というと日本や欧州などの先進国の問題かと思われる。しかし、世界の人口の出生率は年々下がっており、2064年にもピークを迎えることになり、公衆衛生が整ってきた発展途上国でも「多産」から「少産」への動きがみられ、今後は地球全体の問題として少子高齢化が顕在化していくことになる。
本書は、日本、アフリカ、中国、米国、インドなど各国の人口増減の割合やその中に占める高齢者の割合などをデータ分析することで、地球全体としての少子高齢化問題として警鐘を鳴らすとともに、高齢化モデル(課題先進国)の立役者として日本の今後の取り組みに期待を寄せている。
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◆個人的にためになった内容
これまで出版されてきた河合雅司さんの著書は楽しく読ませてもらいましたが、正直なところ、本書はあまり楽しめませんでした。
本書を出版するにあたって、制作の方々は世界各国の年齢別人口率や過去数十年のデータ収集に非常に苦労されたと思われます。そのためか、苦労して収集したデータを詰め込みすぎた感じがします。
どういうことかというと、本書のほとんどが数字の羅列。
(例:2050年になると〜万人に減る、世界人口は2020年の77億・・・人から2050年には・・・万人ほど増えて・・・人になる)
前作の「未来の地図」だと日本だけの話だったので、そこまで数字の羅列を意識することはなかったのですが、本書は、全世界で〜、日本だけで〜、米国だけで〜、中国だけで〜・・・とにかくもりだくさん。
人間は数字を記憶するのが得意でないと全米記憶力チャンピオンのネルソン・デリスさんが著書で言われてましたが、これだけ数字を読まされるとなにがなんだかわからなくなり、何度も読み続けることをやめそうになりました。
しかも、個人的に知りたかったこと:
地球全体として少子高齢化するにあたり、「なにをどうすればいいか?どうあるべきか?」
などの具体的な提案についてインパクトある記載もなかったので、余計にもやもやさせられたのかもしれません。
(勝手な一人の読み手の意見でごめんなさい)
個人的には、詳細データよりも、どうあるべきか、どうすべきか、あっと驚くような気づきを得たかったというのが、正直なところです。
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