書籍紹介:その食べ方間違えてます『病気にならない食べ方はどっち?』大柳珠美(SBクリエイティブ)
二者択一という切り口でわかりやすい健康本を読ませて頂いたので、ご紹介。
パン・豆類・ヨーグルト・りんごを食べてはいけません ―世界が認めたおなかの弱い人の食べ方・治し方 新品価格 |
◆ざっくりとどんな内容が書かれているか?
「体の不調に効く食べ方」「がん予防になる食べ方」「生活習慣病にならない食べ方」「認知症予防になる食べ方」「加齢による不調を防ぐ食べ方」各テーマについて、効果がある食べ方・食べ物はどちらか、二者択一クイズで楽しみながら学べる本になっています。
例えば、「体の不調に効く食べ方」で、「冷え性、肩こりを改善したいならどっち?」(A:しょうがスープ、B:かつおのカルパッチョ)
冷え性ということで、体を温めるしょうがが良いように感じますが、”B:かつおのカルパッチョ”が正解とのこと。
しょうがで温めても一時的な対処で根本原因を抑えることにはならないからです。
冷え性や肩こりの原因は、鉄やタンパク質の不足が考えられ、それらを豊富に含む動物性食品の摂取が必要になるからです。
本書には、他にも「イライラ予防に役立つおやつ」は、牛乳でなく、煮干しが正解であったりと、世間で誤解されているような選択問題が41問出題されております。
これ一冊であなたも、栄養学ツウになれるかも。
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◆個人的にためになった内容
◆コレステロール
コレステロールは、人間の生命現象の根幹をなす細胞膜の原料として、生命維持に必要不可欠な脂質の一種。悪者扱いは勘違い。
ストレスに打ち勝つように働いてくれるホルモン・副腎皮質ホルモンもコレステロールを原料につくられる。
LDLコレステロールは、酸化すると悪玉コレステロールになるため、酸化した油の摂取は控えること。
抗酸化に役立つ栄養素は、「ビタミンA・C・E」。
◆冷え性
冷え性、肩こりの改善は、「鉄」の不足の可能性あり。
鉄は、赤血球の成分として、酸素や栄養を全身に運ぶはたらきを持っている。
鉄は、煮干しやレバーなどの動物性食品に含まれるヘム鉄からしか吸収できないといっても過言でない。ほうれん草やプルーンなど植物性食品に含まれる非ヘム鉄は、ほとんど吸収されない。
動物性食品からしか摂取できない栄養素には、ヘム鉄のほか、ビタミンB12がありますが、ビタミンB12も、葉酸と協力し、赤血球の産生にはたらく栄養素。
◆便秘
食物繊維は、水に溶けない「不溶性食物繊維」(ごぼう、穀物、豆類など)と、「水溶性食物繊維」(海藻、こんにゃくなど)に分けられる。
便秘解消には、「水溶性食物繊維」を取る。
「不溶性食物繊維」は、水分を吸収し腸内でふくれ、腸壁を刺激し、腸の運動を盛んにする結果、食べ物の残りかすである便を排出する。しかし、すでに硬い便がお腹にある場合、さらに水分を吸収する「不溶性食物繊維」をとると、便が出ないという状況になることもある。
◆カルシウム
カルシウムは乳製品からだけでなく、和の食材(魚、大豆、種実、海藻など)からの摂取も心がける。
乳製品はカルシウムは豊富だが、カルシウムと一種に働くためのマグネシウムがほぼない。また、乳製品に含まれるカゼインは、アトピー性皮膚炎などアレルギーのリスクが高まる。さらに、腸粘膜が弱くなる病気「リーキーガット症候群」のリスクも高まる。
(アレルギーや自閉症の原因は、乳製品に含まれるカゼインと、小麦に含まれるグルテンといわれている)
◆アルコール
アルコールを飲んで失われる成分は、水分、そしてナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル全般。
これら水分とミネラルを自然な食材で体内に戻すには、お味噌汁。味噌が発酵する過程で、大豆のタンパク質がペプチドという消化しやすいかたちになる。あさりや、ごまを入れるとなおOK。
◆就寝前
就寝前、空腹でどうしても食べたいときは、納豆。(逆に糖質類はNG)
睡眠中に成長ホルモン(体の修復)によって吸収が促進されるため。
◆外食
肥満を解消する外食は、ステーキ。(そばなどの麺類は、糖質が多くNG)
ステーキの赤身肉は、良質なタンパク質、ビタミンB群が豊富。糖質はほとんど含まない。
◆薄毛
薄毛・抜け毛を抑える食べ方は、牡蠣やアサリ。(わかめやこんぶは、効果なし)
髪の細胞をつくる主な栄養は、タンパク質と亜鉛。亜鉛は牡蠣に豊富で、男性の更年期障害の緩和にも役立つ。
◆お肌
肌をきれいにするのは、小松菜。(コラーゲンドリンクは、糖質が含まれて、タンパク質と結合して毒性物質AGEをつくる)
小松菜に含まれる「プロリン」というアミノ酸に、肌にいいといわれるβ-カロテンなどの栄養が豊富。
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