NFTをまだ知らないあなたに『NFTの教科書』天羽健介,増田雅史 (朝日新聞出版)

 

NFT・・・数年後にはSDGs並みに流行語になるかもしれない重要キーワードです。

「NFTって何?」という方には、ぜひ読んでほしい一冊をご紹介します。

 

それではよろしくお願いします。

 

『NFTの教科書』天羽健介,増田雅史 (朝日新聞出版)

                       

◆何について書いた本か。

NFTとは、Non-Fungible Token(ノンファンジブル・トークン)の略で、「代替不可能なデジタル資産」のことです。

2021年に流行したビットコインなどの暗号資産(FT:代替可能なデジタル資産)と同様に、ブロックチェーンという共通技術が使われていますが、NFTは暗号資産と異なり、ブロックチェーンの中に個別の識別サイン(唯一無二の固有データ)がきろくされています。

 

本書は、NFTを用いたビジネスとして、現在注目を集めている各ジャンル(アート、メタバース、ゲーム、スポーツ、トレーディングカード、ファッション、音楽)を紹介するとともに、法律や会計の話や、未来考えられるビジネスなど幅広く紹介されています。

市販の本にも関わらず、NFTビジネスに関わる社員の研修用に使用できるほど、非常に濃い内容になっております。

 

正直、難し過ぎて読むのを挫折してしまう方もいるかもしれませんが、興味もつページだけを読むだけでも、買う価値ありの一冊ではないかと思います。

 

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(1)NFTの現状

NFTを発行するにあたり、もっとも使われている規格は、イーサリアム財団が提供する「ERC-721」。

NFTを取引できる市場(マーケットプレイス)は急増している。

日本でも「Coincheck」の中に併設された「Coincheck NFT(β版)」を利用することで、暗号資産をそのままNFTの決済に利用できます。

 

NFTが注目されたのは、世界初のブロックチェーンゲーム「CryptoKitties(クリプトキティズ)」リリースされてから。

たまごっちのような育成ゲームで、ユーザー同士で育てたキャラクターを交配したり売買したりトレードができます。

 

現在では、ゲーム以外にも、アート作品が、ブロックチェーン技術を利用し、唯一無二の価値を利用することで、アート作品もデジタルアートとしての価値が証明できるようなるなど、各ジャンル(アート、メタバース、ゲーム、スポーツ、トレーディングカード、ファッション、音楽)に拡大しています。本書では、各ジャンルごとにそれぞれ10ページ前後にもわたり紹介されております。書ききれないので、ここでは詳細は割愛しますが、興味持たれた方は、ぜひ本書で確認してください。

 

少し例を挙げると、まずNFTトレーディングカードにおいては、日本のメタルダンスユニットBABYMETALは、NFTトレーディングカードを2021年5月に発売しています。

メタバース系では、メタバース上でプレイするアバターに、所有するNFTのファッションを着用させるという仕組みも広まっています。

音楽業界では、SEAMOさんが、NFT化した音源をリリースするなど、音源の海賊版対策としてCDに代わるも代替資産として注目されております。

 

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(2)NFT普及のための技術的課題

  • NFT画像データの管理

現在、一般にNFTで扱われている画像データは、プロックチェーン外のストレージサービス(AWSなど)で管理されているが、そのストレージサービスが何かしらの影響で使えなくなったとき、個々が所有している画像データを閲覧できなくなる問題が発生する。

もちろん、ブロックチェーン内に管理することも可能だが、データ容量が多いとガス代といわれる手数料が増え、管理コストが高くなるため、困難な状態。NFTの人気に伴い手数料も急騰しているとのこと。

 

  • NFTマーケットプレイス間の互換性

NFTを発行するための規格が異なっているため、例えば、発行したNFTが、他のマーケットプレイスにでは使用できないなどの致命的な問題が発生する。

 

  • 環境問題への配慮

NFTだけでなく、ビットコインなどの暗号資産などで利用されているマイニングによる多大な電力消費が問題になっています。

例えば、ビットコインの年間電力消費量は、世界国別電力消費国34位のアラブ首長国連邦と同じ規模。

 

(3)NFTの未来

現在の世の中は、Microsoft、Googleなどによる巨大なプラットフォーム内で、独占的閉鎖的にコントロールされた条件下で生きています。

(本書では、現在を「デジタル封建主義」と紹介しております)

不公平さが、日常の暮らしや経済活動に悪影響をおよぼしています。

NFTによる新たな経済圏が出来上がれば、個人が作成したデータは個人の資産として正しく価値を与えられ、正しく報酬を受けられる。そんな世界がやってくる。

 

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 ◆おわりに

私は物欲があまりありません。iPhoneなど高価な製品も購入してますが、最新とは程遠いiPhoneSE2です。

そんな私にとっては、(ユーザー目線では)NFTはおそらくほとんど関わることがほとんどないかもしれません・・・。

 

ただし、NFTは、アーティストやクリエイターにとっては、自分の価値を証明できるだけでなく、無形資産を価値・資産として新たなビジネスマーケットにすることができます。上記に記載した技術的課題を解決させ、どんどんNFTが広がり、アーティストやクリエイターという職業がより活性化する世の中になればいいなと思います。

 

ブランド品や限定品、アイドルのファンの方々は、さらに物欲が刺激され、消費行動がさらに加速していくことにもなりかねず・・・ちょっと心配もしてしまいますが(苦笑)

 

それにしても、詳しく書かれた一冊。買う価値ありありです。おすすめ!

 

付箋たくさん。ちょっと読むの疲れた・・・w

 

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