書籍紹介:「世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由」荒木博行
倒産を教訓に。
サブタイトルに惹かれて読ませていただいた本をご紹介。
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◆ざっくりとどんな内容が書かれているか?
リーマン・ブラザーズ、NOVA、山一證券、ゼネラルモーターズ、タカタ、そごう・・・本書には日本を含む世界的な倒産企業25社を厳選して紹介。
倒産した背景を
- 「戦略上の問題」・・・(1)過去の成功体験から抜け出せない (2)脆弱なシナリオ(ギャンブル的な戦略)に依存し、何かがあったら終了
- 「マネジメントの問題」・・・(1)焦りで許容範囲逸脱 (2)マネジメントが雑 (3)経営と現場の距離感
上記2つの問題(5つのパターン)に分け
- どういう企業が
- なぜ倒産したのか
- 何が間違いだったのか
- 私たちが何を学ぶべきか
という項目にまとめられております。
かわいい著者の手書きイラストと、プレゼン資料のように案件ごとしっかりとまとめられており、また文章も噛み砕いて説明されているため、読書が苦手な方でも非常に理解しやすい内容になっております。
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◆個人的にためになった内容
あえて1つあげるとすると
三光汽船という日本の海運業の会社の倒産劇は印象に残りましたね。
海運業は環境変化にいかに適切に対応するかがポイントであるが、三光汽船は、環境変化を読み解いて、チャンスに賭けるというギャンブル的思想で挑戦したことが仇になり、オイルショックとリーマンショックという想定外の事象によって倒産してしまいました。
守りが欠いたギャンブルでは、どれだけ才能がある経営者であっても長期的に勝ち続けることはできない・・・。
最近、株式投資で、資産の100%近くを株式(債券除く)に投資するという投機的行動に走って、日々儲かった、損したと一喜一憂している動画を投稿している株初心者の方をみかけますが・・・致命的な損失を抱える前にポートフォリオを見直しをした方がいいよと、切に願います。
半導体銘柄とか注意必要ですよ。本書のエルピーダメモリという半導体企業が倒産したように、枯渇の後は供給過剰になるのでね・・・。
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