書籍紹介:経営者目線で『激レア 資金繰りテクニック50』菅原由一(幻冬舎)
ブログ「脱! 税理士 菅原のお金を増やす経営術! 」で Ameba公式トップブロガーに認定された著者によるお金の本を読ませて頂いたので、ご紹介したいと思います。
それではよろしくお願いします。
◆何について書いた本か。
本書ではほとんどの経営者が知らない、会社をキャッシュリッチに生まれ変わらせる 「激レア」な資金繰りテクニックを解説しています。
経営者の方向けの本ですが、企業分析など投資をしている方の勉強にもなる一冊です。
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◆おすすめポイント・事例
具体的な内容は下記のとおり。
・会社は赤字や負債が原因で倒産するわけではない。
例えば、ANAは4046億円の赤字(2021年3月期)だが、潰れない。
日本マクドナルドは、逆にコロナ禍でも業績を伸ばし、過去最高の売上を出したが、500億円以上の負債がある。
では倒産する会社は、どういう会社か? それは、「現金がない」会社。
赤字を乗り切る現金がないから潰れる。負債についても有利子負債の利息を払う現金が尽きた会社が倒産する。
本書では、固定費(+借入金の返済も含める)の6ヶ月分の現金を用意しておくことを目安にしています。
コロナだけでなく、自然災害がいつ発生するかもしれません。半年休業しても支払えるだけの現金は確保しておけば、倒産するリスクを回避することができます。
・借りられる時に借りられるだけ借りる。(積極的に借金する)
銀行などの金融機関が貸したい会社は、経営に問題がない会社。
要するに、順調に経営している時に借りておくことが大事。
経営が苦しくなってから融資を申し込んでも断られる。
・無借金がいいとは幻想
借金を避けることで、手持ちの現金がなくなり、倒産してしまうリスクが大きくなる。
資金繰り経営(キャッシュフロー経営)と、無借金経営は、根本的な考え方が違う。
・資産は持つな、負債を持て。
現金以外はいらない。
現金以外の資産(流動資産や、土地などの有形・無形資産)は持たなくていい。
なぜ持たなくていいか?
例えば、資産項目に、建物1億円があるとした場合、その建物がなければ1億円現金が増えていることになるから。
では負債は持った方がいいのか?
負債は借入・借金。負債が多いほど現金は増えるから。
現金を増やしておくことで、M&Aなど買収話が舞い込んできたときにものにすることができる。
ここまでは初級編でしたが、本書ではそれ以外にも応用編として「資金繰りテクニック50」や、「資金繰り専門の税理士を味方につけてキャッシュリッチを目指す12」など数多いアイデアが紹介しております。
ぜひ本書をチェックしてくださいね!
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◆おわりに
空前の金融緩和もそろそろ終わり。
技術革新が飛躍的に進み、競争がさらに激化することが予想されます。
あなたの企業を勝者へ。また、勝者が経営する企業への投資を。経営者目線で。
おすすめの一冊です。
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