書籍紹介:イーロン・マスクの盟友が完全ガイド!「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」Part.4
以前にも紹介させて頂いたピーター・ディアマンディス & スティーブン・コトラー 共著による本
「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」NewsPicksパブリッシング
本記事では、本書の「第4章:加速が「加速」する」についてご紹介します。
この章では、テクノロジーの融合を増幅させる要因になる「7つの推進力」について記載されています。
(まだ読んでない方は先に下記記事をごらんください)
<1:時間の節約>
- テクノロジーはイノベーションを生み出すまでの時間を短縮する一方、イノベータがそれを生み出すために使える時間を増やした。
<2:潤沢な資金>
- デジタル・テクノロジーは新たな「資金調達」の方法を生み出した。
- クラウドファンディング:もっとも人気が高いサイト「キックスターター」45万件、44億ドル以上集めた。
- エクスポネンシャル・テクノロジーへのベンチャーキャピタルによる投資
- 新規仮想通貨公開(ICO):ブロックチェーンを活用したクラウドファンディング。現在取引されている仮想通貨で最も人気がある「EOSトークン」1年で40億ドル集めた。
- ソブリン・ウェルス・ファンド(SWF):政府系投資ファンド。2017年にはスタートアップへの投資42件で162億ドル。
- 孫正義のビジョンファンド:今後2〜3年おきにビジョンファンド2号、3号、4号を設立する予定。投資能力を10兆円から100兆円に拡大するための仕組みを計画中。
<3:非収益性>
- かつては極端に資金力のある企業や主要国の政府系研究機関しか使えなかったツールが今ではタダ。
<4:「天才」の発掘しやすさ>
- IQの値で天才に値するのは、全人口で1%。ジェンダー、階級、文化に関係なく生かせるチャンスが増えてきている。
- 神経細胞を刺激し、記憶能力を増強させたり、フロー状態を人工的に生み出せる研究が進んでいる。
<5:潤沢なコミュニケーション>
- ネットワークの進化・情報共有
<6:新たなビジネスモデル>
- クラウドエコノミー:エアビーアンドビー(ABNB)・・・客室を所有していないが世界最大のホテルチェーン。
- フリー&データエコノミー:フェイスブック・・・無料でサービスを提供し、顧客データでもうける。
- スマートネス・エコノミー:既存のツールに「スマート」のレイヤーを加える(自動車→自動運転車)
- 閉ループ・エコノミー:人間による完全に無駄のないシステムを模倣する試み(プラスチックリサイクル)
- 分散型自律組織:人間による介入がなくなるなど
- 多重世界モデル:現実世界とオンライン世界など。
- トランスフォーメーション・エコノミー(自己変革経済):経験を通じて人生を変えることにお金を払う等
<7:寿命を延ばす>
- 平均寿命は100歳を超える。
- セノリティクス薬(老化細胞の修復)
- 若き血:若齢マウスから高齢マウスに輸血すると、認知機能が回復した。
- 幹細胞:最も有望な策。サムメッド社:同社特許取得済みの分子化合物によって軟骨を再生し、腱を修復し、シワを伸ばし、癌も治せるかもしれない。