書籍紹介『世界一楽しい! 会社四季報の読み方』藤川里絵 (SBクリエイティブ)

 

四季報の読み方を学べる本を読ませて頂きましたので、簡単ですがご紹介させていただきます。

それではよろしくお願いします。

 

                       

本書の内容

著者は、四季報オンラインの大人気コラムニスト。

そのコラムニストが、個人投資家のバイブルともいえる「四季報」の”これまでにない新しい四季報の読み方”を解説している本です。

 

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四季報の読むポイント（一部紹介）

• 変態：会社の業種や事業が変わること。変態によって、会社の業績が大きく向上し、株価が上がるきっかけになることがある。
• ポジティブワード：「増配」「好調」「営業益増進」などの言葉のこと。ポジティブワード満載の会社でも、株価が下がる場合もあるのですぐに飛びつかない。過去３、４冊ぐらいにわたってポジティブワードが続いている場合は、株価が天井の可能性あり。
• 会社の想定為替レート：海外売り上げ比率の高い会社は、想定為替レートが実際よりも円高になると、行政が上振れたり、途中で上方修正して、株価上昇につながる可能性あり。
• 積極投資：記事欄にこの言葉が書かれている会社は、長期的に株価が上がる可能性あり。
• 虎視眈々：記事欄の後半に「虎視眈々」という見出しがつけられている会社は有望。
• 外国人投資家：日本株市場の７割は外国人投資家が占めており、外国人投資家好みの会社の株価は上がりやすい。大株主にノルウェー政府がいる企業は有望。
• オーナー社長：四季報の【株主】と【役員】をチェックし、筆頭株主と社長の名前が同じであれば、オーナー社長。意思決定が速く、変化に対応しやすい。
• ニコちゃんマーク１つ：四季報の欄外にこのマークが１つあると、「四季報の営業利益予想」と「会社の営業利益予想」の数字の乖離率が３％以上３０％未満。（年度の途中で上方修正しやすい）
• ニコちゃんマーク２つ：乖離率が３０％以上（年度の途中で上方修正しやすい）
• 上向き矢印１つ：四季報の欄外にこの矢印が１つあると、進行中の期の営業利益予想と前号の予想の数字を比べたときの修正率が５％以上３０％未満の増額、またはゼロから黒字転換。前々号と見比べるなどして、矢印の向きが逆（前々号は下向きだったなど）の会社を探すことでサプライズを見つけれる。
• 上向き矢印２つ：修正率が３０％以上の増額。前々号と見比べるなどして、矢印の向きが逆（前々号は下向きだったなど）の会社を探すことでサプライズを見つけれる。

他にも、慣例銘柄、企業名変更、知られていない事業部が成長、四半期の進捗率をチェックするなど。

四季報オンラインの長期業績をクリックし、年度ごとの従業員数、平均年齢、年収の増減を調べるなど手段も教えてくれているところが嬉しいですね。

 

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所感

本書は、著者と生徒薬の登場人物たちが、対話形式に説明しています。

会話口調のため、読みやすいですが、読む時間がかかるのと、繰り返して読む気力が失せるとうデメリットがあります。

そのデメリット対策のため、各章ごと最後のページに簡潔なまとめを記載してくれております。

 

ある程度、投資経験ある方なら、最後のまとめページだけ読むだけでもOKなんじゃないかなと思いました。

 

ただし、本書の記載内容でどれぐらい勝率があるのかなどのデータはなく、あくまで、著者の経験則でしかありません。

投資初心者の方は、本内容を鵜呑みにしすぎず、自分自身で分析や検証した上で、実施されるようにしてくださいね。

どんないい銘柄も景気動向によっては下がる局面もありますのでね。

 

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